高校受験が近づいてリスニング対策を何かしなければと考えている受験生が少なくないと思います。リスニングの上達はスポーツの上達と似ています。皆さんはスポーツはどのようにして上達しますか?
素振り・個人練習(個人でするトレーニング)と試合・練習試合(実践演習)の両方が必要ではないでしょうか。

同じようにリスニング対策も個人練習音読試合入試問題演習が必要になってきます。

音読について
意味も分からない文章をいくら声を出しても理解は深まりません。意味が分からないままお経を何度も唱えても意味がないのと同じです。ですから、英文の構文や意味・内容をまず日本語で理解してください。その理解できた英文を何度も何度も音読することが重要です。ある程度の長さ(ネイティブの音読のスピードで4~5分ぐらいの英文。A4用紙1枚分ぐらいの英文が理想)の同じ英文をできれば毎日音読して英語学習を始めましょう。英語の感覚が身に着きますし、入試の長文読解は音読とほぼ同じスピードで英文を読んで理解することが必要になりますが、その対策にもなります!!中国のことわざにも“読書百遍義自ら見る”(「文意の通じないところがある書物も100回も繰り返して熟読すれば自然と意味が分かるようになる」)とあるように、何度も読むことそして音読をするとさらに効果あり!!ということが分かります。自分の志望校レベルよりも少し難しい英文何度も音読することが効果的です。

実践演習(入試問題演習)について
実践演習として何を解いていいのか分からない!!という声も時々聞きます。これほど世の中に参考になる教材が溢れているのに探し方が良く分からないからなのだと思います・・・。そして参考になる教材を見つけられないので、英検の教材などを参考にしましょうというアドバイスを散見します。英検が悪いわけではもちろんないのですが、入試の傾向とかなり違うので英検の問題を解いたからと言って入試対策になるわけでもなく・・・。個人的にはインフルエンザに罹っている方に胃腸炎の薬を処方しているアドバイスのように感じてしまいます・・・。

次回入試対策としてどのような問題を解くべきかについてお話したいと思います。